カオニャオマムアン(ເຂົ້າໜຽວໝາກມ່ວງ)とは、炊いたもち米に新鮮なマンゴーを添えた、タイで親しまれているデザートです。
カオニャオマムアンの概要
名前の由来:もち米にマンゴーを添えていることから
「カオニャオ」はタイ語でもち米 + 「マムアン」はタイ語でマンゴー
カオニャオマムアンは、タイ全土で親しまれているもち米とマンゴーのデザートです。もち米は通常ココナッツミルクとヤシ砂糖、塩で味付けされ、甘じょっぱい味であることが特徴的です。甘くてクリーミーな味わいのもち米と華やかな甘みのマンゴーの組み合わせが人気で、世界的な知名度と市民権を得ています。
マンゴーのシーズンのピークである4月から6月にかけてが食べごろのデザートとされており、この時期に食べると、熟した新鮮なマンゴーの色鮮やかさやジューシーさを楽しめます。
ちなみにお店では上に緑豆がトッピングされていることが多いです。
カオニャオマムアンの歴史

次にカオニャオマムアンの起源に迫ってみましょう。
カオニャオマムアンの起源は正確には分かっていません。ただいくつか説があり、1つは、アユタヤ王朝末期から存在していたという説。『カープヘー・チョム・クルア・カワ・ワン』(甘い料理を称賛する詩)にマンゴーに対する言及が見られるからです。しかしここには、もち米と一緒に食べるということは明記されていません。
それとは別に、ラーマ5世時代の19-20世紀初頭には、「甘く煮たもち米と熟したマンゴーを一緒に食べる」レシピが記録されており、この時代には明らかにタイで発明されていたとされています。
カオニャオマムアンの主な材料
カオニャオマムアンの主な材料は以下の通りです。
カオニャオマムアンのレシピ
以下はタイのサイトで紹介されていた、カオニャオマムアンのレシピです。
①もち米1kgを3時間ほど浸水させます。水を入れた蒸し器に清潔な布を敷き、その上に洗ったもち米を入れ、中央を空けて円形に広げ布でもち米を包み、20分間蒸します。
②20分が経過したら、しゃもじでもち米を混ぜて均等に火を通し、さらに10分間蒸し続けます。
③ココナッツミルク750mlに砂糖2カップ、塩小さじ1を混ぜ合わせ、弱火で加熱し砂糖が完全に溶けるまで煮ます。
④蒸し上がったもち米をボウルに入れ、ココナッツミルクの液体を注ぎ入れてよく混ぜます。その後、清潔な布で覆い、30分間置いてもち米がココナッツミルクを吸収するようにします。
⑤ココナッツミルク500ml、塩小さじ1/2、米粉小さじ2杯を弱火で加熱し絶えずかき混ぜます。ココナッツミルクがとろみを帯びてきたら、火から下ろして休ませます。
⑥熟したマンゴーの皮をむいてお皿に並べ、もち米とココナッツミルクソースをトッピングして完成。
参照記事:วิธีทำ “ข้าวเหนียวมะม่วง” หวานละมุนหอมกะทิ ทำเองได้ไม่ง้อร้าน! อ่านต่อได้ที่
カオニャオマムアンのバリエーション
以下はタイのカオニャオマムアンのバリエーションです。
カオニャオダム・マムアン(ข้าวเหนียวดำมะม่วง)
白いもち米の代わりに黒いもち米を使用したカオニャオマムアン。白いもち米よりも栄養価が高く、もち米もより弾力がある仕上がりになる。
カオニャオマムアンに似た他国の料理
プト・マヤ(Puto Maya)
ココナッツミルクや生姜で調理したもち米に旬のマンゴーを添えて提供される。フィリピンのホットチョコレートであるシクワテをライスにかけることもある。
カオニャオマムアンの豆知識
不穏な死とカオニャオマムアン
タイでは1976年から「カオニャオマムアン」という言葉は、政治的なスラングとして「権力者によって謎の死を強いられること」を意味するようになりました。
その由来は防衛大臣であったプリエーク・クリット・シワラー大将の死に関連しています。クリット大将は、軍事権力グループと対立していた軍の有力者の一人でしたが、1976年にゴルフをした後に「腹部膨満」の症状で入院し、カオニャオマムアンを食べた後に亡くなりました。
その不穏な死が憶測を呼び、権力争いにおける政治的対立を背景にした謎の死を指す言葉として、「カオニャオマムアン」が使われるようになったのだとか。
カオニャオマムアンを試すなら
カオニャオマムアンはAmazonで売られていません。
ですが、日本にあるタイ料理屋さんでカオニャオマムアンを食べることが可能です!



