カヌレ(canelé)とは、溝のついた円筒形が特徴的な、ラム酒とバニラの風味の生地を焼いた、フランスで親しまれているペイストリーです。
カヌレの概要
名前の由来:溝がついた型で焼かれることから
「カヌレ」はフランス語で「溝付き」 という意味の「cannelure」に由来
カヌレは、フランスで親しまれている独特な形状が特徴的な小さいペイストリーです。フランスのボルドー地方に起源を持ち、外はカリッと香ばしく、内側はしっとりとした食感が特徴的です。通常、高さ5cm程度の小さな円筒形で濃い茶色に焼き上げられ、内部はバニラとラム酒の風味が効いたリッチな生地となっています。
カヌレの生地は、ミルク、バター、卵、砂糖、バニラ、ラム酒を使ったシンプルな材料で作られますが、焼く際に高温で一気に焼き上げるため、外側がキャラメル状に焼け、特有のカリカリ感が生まれます。カヌレはその独特の風味と食感から、フランス国内だけでなく、世界中のパティスリーでも広く愛されています。
カヌレの歴史

次にカヌレの起源に迫ってみましょう。
カヌレの起源は、定かではありませんが、一説では18世紀のフランスのボルドー地方にあると言われています。ボルドーのアノンシアード修道院に住む修道女たちが、近くの埠頭から回収した捨てられた小麦と、ワインセラーに残った卵を使って、貧しい人々のためにパンを作ったのがカヌレの始まりとなりました。
当初は「カヌレ・ド・ボルドー」と呼ばれてボルドー地方でのみ食べられていましたが、修道院の閉鎖とフランス革命の後、このレシピは1980年代まで徐々に忘れられていきました。しかしボルドーの知名度を高めるための政治的戦略などが功を奏し、カヌレのレシピは専門家たちによって改良され、知名度を伸ばしていきました。カヌレの独特な形状と風味は多くの人の心をつかんでフランス全土に広まり、1990年代初頭の時点で、アキテーヌ地域圏には800社のカヌレ製造業者がありました。
最近では、フランス国外でもその人気が高まり、パティスリーやカフェの定番として世界中で楽しむことができます。
カヌレの主な材料
カヌレの主な材料は以下の通りです。
カヌレのレシピ
以下はフランスのサイトで紹介されていた、カヌレのレシピです。
①あらかじめ割って種を取り除いたバニラビーンズ1/2本と無塩バター50gを牛乳50mlに加えて沸騰させます。その間にボウルに小麦粉100gと砂糖250gを入れて混ぜます。
②小麦粉のボウルに卵2個を一度に加え、温めた牛乳も加えます。軽く混ぜ滑らかな生地を作り、冷まします。そしてラム酒大さじ1を加えた後、冷蔵庫に入れて1時間ほど放置します。
③天板を入れたままオーブンを 240°Cに予熱し、よく冷やした生地をバター50gをたっぷり塗った型に半分だけ流し込みます。
④素早く240°Cに予熱したオーブンの天板にカヌレを置き12分間焼き、その後温度を180°Cに下げて、さらに1時間調理します。熱いうちに型から外し、完成。
参照記事:Canelés bordelais
カヌレのバリエーション
以下はフランスのカヌレのバリエーションです。
カヌレ・サレ(Cannelés salés)
甘くないおかず系のカヌレ。チーズ、ハム、チョリソー、フォアグラ、サーモン、ズッキーニなどが具材として混ぜ込まれたり、トッピングされている。
カヌレ・アラルマニャック(Cannelés à l’Armagnac)
コニャックと並ぶフランスの高級ブランデー「アルマニャック」にカヌレを漬け込んだもの。瓶に詰められた市販品も売られている。
プロフィットロール・ア・ラ・ボルドレーズ(Profiterole à la bordelaise)
本来はシュー生地を使う「プロフィトロール」を、カヌレに変更したアレンジバージョン。カヌレを切ってクリームを詰め、チョコレートなどをかける。
ラムアランジェ・オ・カヌレ(Rhum arrangé aux cannelés)
文字通り「カヌレを漬け込んだ」ラン・アランジェ。バニラとラムの風味が強いカヌレをそのままラム酒に漬け込むことで、バニラや洋酒の香りを移す。
以下は地域ごとのバリエーションです。
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カヌレに似た他国の料理
富士山カヌレ
2016年から販売されている、洋酒ではなく酒粕を使って製造されるカヌレ。「日本でしか買えないカヌレ」をコンセプトに生み出された。
同名の別料理
COMING SOON
カヌレの豆知識
Canelé or Cannele?
フランスに行くと、カヌレには2種類のスペルがあることに気づくと思います。これはどちらかが正しいのでしょうか。1985年、カヌレの人気が爆発的に高まり始めた際にボルドーでカヌレ同胞団 (Confrérie du Canelé de Bordeaux)という団体が設立されました。彼らは、ボルドー産であることを強調するためスペルから2番目の「n」を削除しました。このときから正式には「Canelé」が正しいとされています。
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また、日本にあるフランス菓子屋さんでもカヌレを食べることが可能です!




