パイナップルケーキ(鳳梨酥)とは、パイナップルのジャムを包んだクッキー生地を焼き上げた、台湾で親しまれているペイストリーです。
パイナップルケーキの概要
名前の由来:パイナップルを使ったクッキー生地菓子であるから
「鳳梨」は台湾語でパイナップル + 「酥」は台湾語でクッキー菓子
パイナップルケーキは、台湾で親しまれている甘酸っぱいパイナップルのジャムをバターたっぷりのクッキー生地で包んで焼き上げたペイストリーです。外はサクサク、内はジューシーなパイナップルフィリングが特徴的で、非常に人気のあるお土産としても有名です。パイナップルは、台湾では「繁栄」と「幸運」を意味するため、特に旧正月などの祝祭シーズンに贈答品として購入されます。
パイナップルケーキの形は、一般的に小さな四角形や長方形をしており、崩れやすいため個包装で売られています。最近では、パイナップルケーキをアレンジした新しいバリエーションも登場しており、観光地の土産店で目にすることができます。
ちなみに、伝統的なパイナップルケーキの皮はラードを入れて作られており、初期のパイナップルケーキのフィリングは冬瓜、もしくは冬瓜とパイナップルを混ぜて作られていました。台湾産パイナップルの値段が高かったこと、当時のパイナップルは繊維が粗く、ケーキやペイストリーに使用するには適していなかったことがその理由です。また、冬瓜を使った餡は濃厚で柔らかく、強い人気がありました。
しかしその後、パイナップルの栽培が進み、多くの会社がパイナップル100%のフィリングを使うようになりました。冬瓜の餡ほど濃厚ではないものの、そのフルーティーな香りと甘酸っぱい味は人気で、近年はこちらが主流かつ人気です。
パイナップルケーキの歴史

次にパイナップルケーキの起源に迫ってみましょう。
パイナップルケーキの起源は、台湾にパイナップルがもたらされた16世紀頃に遡ります。ポルトガル商人によってパイナップルが伝えられ、17世紀に栽培が開始されると、1930年には台湾は世界3位のパイナップル輸出国となりました。
パイナップルケーキを作り始めた人に関しては諸説あり、一説では台中県のあるお菓子職人である顏瓶(エン・ビン)であると伝えられています。約100年前、彼は自ら作った「龍鳳餅」を担子にかついで売り歩いていました。これは大きな円形の生地にパイナップルを入れたものでしたが、縁起が良いと婚約や結婚の際に人気のペイストリーでした。その後、顏瓶は「鳳餅」を改良し、1つ約25〜100g程度のサイズに作り変えました。これにより、現在のパイナップルケーキが誕生したと言われています。
その後、生産コストの増加と東南アジア地域との競争激化で、台湾のパイナップルは国内消費用転じていきました。中華民国政府はパイナップルを消費するため、その頃には既にポピュラーなお菓子だったパイナップルケーキの生産を奨励し始めました。こうして生産が進み、パイナップルケーキは台湾を代表するお菓子としての地位を確立し始めたと言われています。
また、近年ではパイナップルケーキの品質や見た目にこだわるお店が増え、海外の観光客にも非常に人気があります。特に、パイナップルケーキをブランド化し、高級感を出すために工夫をこらした製品が登場し、台湾内外で評価を受けています。
参照記事:凤梨酥:三国时代的甜蜜记忆
パイナップルケーキの主な材料
パイナップルケーキの主な材料は以下の通りです。
パイナップルケーキのレシピ
以下は海外のサイトで紹介されていた、パイナップルケーキのレシピです。
①パイナップル500gの皮をむき小さく切って塩水に30分ほど浸します。その間に冬瓜900gを細かく切り、水を加えて煮ます。茹でた冬瓜は水気を切っておきます。
②浸したパイナップルをフードプロセッサーに入れて刻み、ふるいで水分を絞ります。冬瓜をフードプロセッサーに入れて刻み水気を切ります。
③鍋に麦芽糖60g、白砂糖60g、絞ったパイナップルジュースを入れて沸騰させます。沸騰したらそこにパイナップルピューレと冬瓜ピューレを加え、約2時間弱火で煮ます。
④フィリングは18等分して冷蔵庫で保存します。その間に、バター75gを細かく切って室温で柔らかくし、塩2gと粉砂糖30gを加えます。
⑤泡立て器でふわふわになるまで混ぜ、卵液25gを2回に分けて加えてよく混ぜます。小麦粉120gとミルクパウダー35gをふるいにかけて、手で混ぜて18等分し冷蔵庫で30分冷やします。
⑥生地を手で取って軽く広げ、パイナップルのフィリングを包み、しっかりと閉じます。型に入れて押し、形を整え180度のオーブンで約20分焼きます。焼き上がったケーキを冷まし、完成。
参照記事:自制凤梨酥
パイナップルケーキのバリエーション
以下は台湾のパイナップルケーキのバリエーションです。
フォンホワンスー(鳳黄酥)
フィリングのパイナップルに加えて、卵黄を使用したパイナップルケーキ。塩漬けの卵黄が丸々一つ入れられていることが多い。
烏龍茶ケーキ(烏龍茶酥)
烏龍茶の葉を細かく粉砕したものを生地に練り込んで焼き上げたパイナップルケーキ。香り高い烏龍茶の味わいがしっかりと感じられ人気。
マンゴーケーキ(芒果酥)
パイナップルケーキの生地でマンゴーや冬瓜を包んだケーキ。マンゴーのフレッシュで甘酸っぱい風味を活かした焼き菓子。
ブルーベリーケーキ(藍莓酥)
パイナップルケーキの生地でブルーベリーや冬瓜を包んだケーキ。ブルーベリーの酸味と甘味、香り高さを活かした焼き菓子。
梅パイナップルケーキ(梅鳳酥)
パイナップルケーキの生地で甘酸っぱい梅のジャムや冬瓜を包んだケーキ。梅の酸味と甘さが絶妙に調和し人気のある焼き菓子。
クランベリーケーキ(蔓越莓鳳梨酥)
パイナップルケーキにクランベリーを加えたアレンジ版。クランベリーを加えることで、酸味と甘味のバランスが良く、フルーティーで爽やかな風味が楽しめる。
メロンケーキ(哈密瓜酥)
パイナップルケーキの生地でハミウリ(メロン)や冬瓜を包んだケーキ。果肉をジャムやピューレにして、サクサクしたパイ生地に包み込み焼き上げられる。
イチゴケーキ(草莓酥)
フレッシュなイチゴまたはイチゴジャムを中身に使い、サクサクとしたパイナップルケーキの生地で包んで焼き上げたバージョン。
ロンガンケーキ(桂圓酥)
台湾で人気の南国フルーツ「ロンガン」を使用したバージョン。サクサクとしたパイナップルケーキの生地でロンガンのジャムを包んで焼き上げている。
プルーンケーキ(南棗酥)
甘くて濃厚な味が特徴の、赤いナツメを低温で燻製にした「南棗」を使用したケーキ。果実がジャムやピューレとして使われ、サクサクした生地で包んで焼き上げられている。
以下は地域ごとのバリエーションです。
COMING SOON
パイナップルケーキに似た他国の料理
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パイナップルタルト(黃梨餅)
マレーシア、シンガポール、ブルネイの中華系が新年に食べることの多いペイストリー。刻んだパイナップルを砂糖と一緒に煮て作るフィリングをクッキー生地でくるんで焼いている。
同名の別料理
COMING SOON
パイナップルケーキの豆知識
COMING SOON
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