マヨット料理とは、香辛料を効かせた風味豊かで食べごたえのある料理が特徴です。
マヨットについて
マヨット料理の概要

マヨット料理は、アフリカ、アラブ、フランス、そしてインド洋の島々の影響を色濃く受けた、多文化的で香り高い料理体系で知られています。調理法は主に揚げ物、煮込み、グリルが用いられており、地元で採れる食材を中心に構成されています。
マヨットは熱帯気候のため豊富な香辛料、果物、野菜が育ち、大きなサンゴ礁やマングローブの森があるため、漁業資源も非常に豊かです。食材の多くは鶏やヤギなどの家畜や、バナナ、キャッサバなどの農作物ですが、一部の食材は今でも自然から採取されています。
主食は米であり、これに豆類や根菜を組み合わせたシンプルなものから、肉や魚、ソースと一緒に仕上げた豪華なものまで多岐にわたります。魚介類も豊富で、グリルや蒸し煮など、素材の旨みを引き出す調理法が好まれています。海の幸はもちろん、鶏肉や山羊肉などの畜産品も日常的に利用され、カレー風味やトマトベースのソースで煮込まれることが多いです。
マヨットの料理に欠かせないのが、スパイスと香草の使い方です。ターメリック、クミン、ジンジャー、コリアンダー、シナモンなどがよく用いられ、ココナッツミルクやトマト、玉ねぎ、ニンニクとの組み合わせで風味が引き立ちます。こうした調味料の融合が、マヨット料理に独特のコクと香りを与えています。また、料理にはよく果物も使われ、バナナやマンゴーなどを使った甘味料理や副菜もあります。
宗教的背景から豚肉は一般的ではなく、ハラールに準じた食材が使われています。食文化としては家族単位での食事が重視され、料理は大皿で提供され、皆で分け合うスタイルが多く見られます。
マヨット料理の地域性
マヨット料理の地域性はありません。
理由としては、マヨットは面積約375平方キロメートルの小さな島で、地理的な広がりが少ないため、他の地域と比べて地域差が生まれにくいと考えられます。島全体で共有されている文化的・宗教的価値観や生活様式が、料理にも一貫性をもたらしています。
【全8品】マヨット料理の一覧
マヨットで食べられている、マヨット料理の一覧です。
マヨット全土
屋台料理としても人気で、鶏の手羽を塩胡椒やニンニクなどで味付けしてグリルした肉料理。米や揚げたバナナと一緒に食べられる。「マバワ」とは手羽のこと。
一口大に切ったタコをトマト、玉ねぎ、バジルをベースにしたソースでじっくりと煮込んだ料理。唐辛子ペーストを加えて食べられる。
牛肉、魚、鶏肉などに添えて食べられる、バナナやキャッサバ、パンノキを茹でた料理。ラマダンの期間中に昼食や夕食として食べるのが一般的。
朝食によく食べられるお粥。白米をたっぷりのお湯で茹で、シンプルに胡椒で味付けする。プランテンのフライなどを添えて食べる。
小麦粉や水、砂糖、イーストを混ぜ合わせたシンプルな生地を丸く成形し、油で揚げて作るペイストリー。朝食としても食べられる。
玉ねぎ、レモン、トマト、ニンニク、唐辛子、パパイヤなどのフルーツを使ったフルーティーでスパイシーなソースで、肉料理に添えられることが多い。
マダガスカルで生まれたトマトと玉ねぎを使ったソースで、揚げた魚や肉、ご飯に添えて食べられる。
小麦粉、ココナッツミルク、バニラ、砂糖、スパイスで作った生地をリボンの様な形に成形して揚げたデザート。朝ごはんとしても人気。
【全1種】マヨットの飲料一覧
マヨットでよく飲まれる飲み物の一覧です。
(Thé mahorais)
刺激的な味と香りを持つシソ科のキューバンオレガノ、シナモン、生姜などのハーブとスパイスをお湯で煮出したマヨットで飲まれるお茶。
【全26種】代表的なマヨット料理の食材一覧
マヨット料理によく用いられる食材の一覧です。
(Pomme cythère)
酸味の強い味が特徴の東南アジアや太平洋諸島で広く親しまれている緑色の果物。果肉は繊維質があり、シャキシャキした食感。
熱帯地域で広く栽培されるヤシの実。高カロリーながらも良質な脂質を含み、栄養価も高い。果肉だけではなく、中の水や絞って作られるミルクなど多用途に使われる。
「カフィア・ライム」としても知られるコブミカン。強いシトラスの香りが特徴で、レユニオンではソースに加えて風味を引き立てる。
主食として利用されることも多い熱帯地方で広く栽培される根菜。根からはデンプンを取り出してタピオカ粉に加工される。
香り高くほんのり甘酸っぱい味が特徴の中央アメリカ原産の果物。果肉は白やピンクなどがあり、ジュースやジャム、デザートとして親しまれる。
(Jacquier)
世界最大の果実とされるトロピカルフルーツ。果肉は甘くて香りが強く、生食やデザート、乾燥させてお菓子にも使われる。
(Tamarinier)
甘酸っぱい果肉を持つマメ科の植物。料理や飲料に調味料として広く利用され、酸味のあるペーストはカレーやチャツネ、ソースに使われる。
甘酸っぱくジューシーな味わいが特徴の果物。ビタミンCや酵素を多く含み、消化を助ける効果があるとされている。
(Fruits de la passion)
果皮は紫や黄色で、ゼリー状の種入り果肉が特徴の果物。果汁が多く甘酸っぱい味で、ジュース、ヨーグルト、スイーツなどによく使われる。
島にはバナナが自生しており、多くの人々が自宅の庭に生えているものを使用する。手に入りやすいく味が好まれていることから、多くの料理に使われている。
メキシコ原産のパパイヤの木になる果実。柔らかくてジューシーな果実が特徴的で、メロンと同じように 種を取り除いて食べる。
熱帯地域で広く栽培されるデンプン質の多い果実。調理すると食感がパンのようになるため「ブレッドフルーツ」とも呼ばれる。
濃厚な甘みとトロピカルな香りが魅力の熱帯地域原産の果物。品種によって味や食感が異なり、生で食べたり、ジュースやデザートに使われる。
中国原産の果物で、甘くてジューシーな果肉が特徴。ビタミンCや抗酸化物質が豊富で、デザートやジュース、シャーベットに使われる。
(Zébu)
背中に特徴的な大きなこぶを持つウシの一種。耐暑性があり、熱帯性の病気や害虫に対する抵抗力が強いため、主に高温地域で飼育されている。
(Lait de coco)
ココナッツの果肉をすりおろして絞った白い液体で、料理からデザートにまで幅広く使われる。濃厚でコクがあり、健康効果も期待できる食材。
マヨット島の南東にあるバンドレレ村で、乾季に生産されている塩。母から娘へと受け継がれる技術で作られている。
主にクローブ、シナモン、カルダモン、クミンなどを炒って粉末にし、混ぜて作るスパイス。家庭や地域によって配合が異なり、それぞれ独自の風味が楽しめる。
甘くてスパイシーな香りが特徴のショウガ科の香辛料。香りが料理に深みを与えるため、カレーやお菓子、コーヒーに加えることが多い。
マヨット島でも生産されている、辛味と香りで料理に深みを与えるために使用されているスパイス。防腐効果や消化促進など健康面でも重宝されている。
「スパイスの王様」と呼ばれることもある、樹皮を乾燥させて作られるスパイス。甘く温かみのある香りが特徴で、世界最古のスパイスとも言われる。
根茎部分を使うスパイスで、香りが豊かでピリッとした辛味が特徴。料理だけでなく、飲み物やお菓子にも利用される。
「ウコン」とも呼ばれる黄色い色素を持つスパイス。カレーやスープ、マリネなどに使われ、その鮮やかな色が特徴。
(Noix de muscade)
乾燥した種子を粉末にしたスパイスで、甘く温かみのある香りが特徴。消化促進や鎮静作用があるとされている。
料理の彩りや風味付けに使われる香り高いハーブ。栄養価が高く、ビタミンCや鉄分、カロテンを豊富に含む。
香り高い花を咲かせるツル性の植物で、その果実がバニラビーンズ。甘く温かみのある香りが特徴で、アイスクリームやお菓子の風味付けに多く使われる。
清涼感のある香りと味が特徴のハーブで、世界中の料理や飲み物に使われる。胃腸の調子を整える効果があり、ハーブティーとしても親しまれている。
(Citronnelle)
イネ科のハーブで、レモンに似た爽やかな香りが特徴。東南アジア料理でよく使われ、スープやカレー、ハーブティーに利用される。
【2025年4月最新版】日本国内のマヨット料理レストラン
日本にマヨット料理レストランはありません。(2025年4月現在)
もし「マヨット料理レストラン知ってます!」「マヨット料理を提供しています!」という方がいたら、サイト問い合わせフォームよりお知らせ下さい。
参考文献
WEB
・「Des saveurs multiculturelles」, Mayotte Forever, https://www.mayotte-tourisme.com/explorez/terre-de-traditions/la-cuisine-mahoraise-melange-de-saveurs/ (参照 2025-04-17)



