ラープ(ລາບ)とは、肉類や唐辛子、ハーブをふんだんに用いた、ラオスやタイで親しまれているサラダ料理です。
ラープの概要
名前の由来:肉を刻んで作ることから
「ラープ」は古代ランナー語で細かく刻む
ラープは、ラオスとタイの北部や東北部で親しまれているハーブを使ったひき肉サラダです。豚肉や鶏肉などのひき肉をライム、魚醤、炒った米、ミントなどの新鮮なハーブで味付けし、辛さを出すために唐辛子がたっぷりと加えられます。もち米と一緒に出されることが多く、ラオスの料理を代表する、人気のある料理です。
ラープの歴史

次にラープの起源に迫ってみましょう。
ラープの起源は、一説によると、中国雲南省のシーサンパンナ・タイ族自治州にあると考えられています。シーサンパンナでは、生の牛ひき肉と香り豊かなハーブやスパイスを使った料理が、ダイ族に食されています。
その後ラオスに広まっていったラープですが、1883年にラオスを訪れたエティエンヌ・エモニエは、ラープはラオス人の好物であると記述しています。当時のラープは、みじん切りにしたタマネギやネギ、レモングラスの葉、発酵させた魚、唐辛子を新鮮な魚や茹でた魚と混ぜたものであり、蒸したもち米と一緒に食べられていました。また、20世紀のラオスの宮廷料理人フィア・シンのレシピ集の中には、ラオスの王族に提供されていたラープの伝統的なレシピが書かれています。
ラープは伝統的に、特別な機会や祭事で提供されており、儀式の一環として屠殺された豚や牛、水牛などの家畜の肉で作られていました。これは、参加者への感謝と敬意を示すものであり、肉が貴重だった時代には特に重要な意味を持っていました。当時は肉は希少なものであり、肉料理は富と幸運の象徴とみなされていました。
そして、その後ラープはラオス国内だけでなく、隣接するタイ東北部など周辺地域にも広まりました。この地域にはラーオ族が多く住むことからラオスからの文化的影響が強く、ラープは独自の発展を遂げ「タイ風ラープ」が生まれることとなりました。
現在ラープは、ラオスの食文化を象徴する料理として国内外で親しまれており、その歴史と伝統は、ラオスの人々の生活や文化に深く根ざしています。
ラープの主な材料
ラープの主な材料は以下の通りです。
ラープのレシピ
以下は海外のサイトで紹介されていた、ラープのレシピです。
①豚もも肉約510gから皮を取り除き、皮は薄くスライスして2.5cm幅にします。中火で熱した小鍋で皮を炒め、きつね色になったら油を切って取り出し、カリカリの状態にしておきます。
②肉は3cm程度の厚さに切り、塩ひとつまみと味の素少々で下味をつけ、200℃のオーブンで途中裏返しながら30分焼きます。
③焼き上がったら、さらにグリルで6分間加熱し、軽く焦げ目がつくように仕上げます。冷めたら、薄くスライスして粗く刻みます。
④大きめのボウルに刻んだ肉とカリカリの豚皮、お湯1/2カップを入れてよく混ぜ合わせたら、パーデーク大さじ2、乾燥したバードアイチリ粉末小さじ1、みじん切りのガランガル大さじ1、刻んだカフィアライムの葉大さじ1/2、ラープの素大さじ2を加え、しっかり混ぜます。
⑤仕上げにライム汁大さじ2と、薄切りのネギ1カップ、刻んだコリアンダーの茎と葉1カップ、刻んだミント1カップを加えて軽く和えます。もち米やキュウリ、レタス、新鮮な唐辛子を添え、完成。
参照記事:Laab Moo Lao (Lao Minced Pork Salad)
ラープのバリエーション
以下はラオスのラープのバリエーションです。
ラープガイ(ລາບໄກ່)
細かく刻んだ鶏肉にミントやコリアンダー、ライムジュース、唐辛子、魚醤、炒り米粉などを合わせて作られるサラダ。もち米や野菜と一緒に食べるのが一般的。
ラープシン(ລາບຊິ້ນ)
細かく刻んだ牛肉にミントやコリアンダー、唐辛子、魚醤、炒り米粉などを合わせて作られるサラダ。伝統的にライムジュースは含まれない。
ラープムー(ລາບໝູ)
細かく刻んだ豚肉にミントやコリアンダー、ライムジュース、唐辛子、魚醤、炒り米粉などを合わせて作られるサラダ。もち米や野菜と一緒に食べるのが一般的。
ラープペット(ລາບເປັດ)
細かく刻んだアヒル肉にミントやコリアンダー、ライムジュース、唐辛子、魚醤、炒り米粉などを合わせて作られるサラダ。もち米や野菜と一緒に食べるのが一般的。
ラープパー(ລາບປາ)
骨を取り除き細かく刻んだ魚肉にハーブや唐辛子、魚醤などを合わせ、乳鉢と乳棒でペースト状になるまで叩いて作られる。ライムジュースは使わず、みじん切りにしたガランガルを加える。
ラープコン(ລາບກຸ້ງ)
細かく刻んだエビにハーブや唐辛子、魚醤などを合わせ、乳鉢と乳棒でペースト状になるまで叩いて作られる。ライムジュースは使わず、みじん切りにしたガランガルを加える。
以下は地域ごとのバリエーションです。
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ラープに似た他国の料理
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同名の別料理
タイ風ラープ(ลาบ)
タイ北部や東北部で食べられているラオス発祥のひき肉サラダ。タイに伝わったあと様々なバリエーションが生まれ、進化した。
ラープの豆知識
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ラープを試すなら
ラープは楽天・Amazonでラープの素が売られており、気軽に試してみることができます。
また、日本にあるラオス料理屋さんでもラープを食べることが可能です!




