安徽料理とは、中国の安徽省を中心に食べられている、時間をかけてじっくりと旨味を引き出すことに重きを置いた料理が特徴です。
安徽省について
安徽料理の概要

安徽料理は、中国八大料理の一つに数えられ、中国東部・内陸部に位置する安徽省の自然環境と風土を背景に発展してきた伝統的な地方料理です。豊かな山間地帯と湖沼地帯に恵まれたこの地域では、野生の山菜やキノコ、淡水魚や鴨などの食材が広く使われます。穏やかな気候とハッキリと分かれた四季の影響で、一年を通して新鮮な食物が手に入ります。
安徽料理のもっとも大きな特徴は、「火の技術」と「素材の持ち味の引き出し方」にあります。特に煮込みと蒸し料理に長けており、長時間じっくり火を通すことで、食材を柔らかく仕上げ、旨味を深める技法が用いられます。この火加減の巧みさが、安徽料理の味わいを支える重要な要素です。また、蒸したり煮込んだりといったじっくりと調理する方法が好まれており、医食同源の伝統的な考え方を守り栄養の補助を重視している点も特徴的です。
さらに、安徽料理は油を多用せず、自然の風味を尊重する点でも知られています。味つけは比較的あっさりしており、新鮮な自然の味を活かしつつ本来の旨味を強調し、調理技術の使用に注意を払いながら塩味をメインに調理されます。山間部では乾燥した食材や燻製などの保存技術も活かされ、季節を問わず多様な食材が使われる点も特色です。
地域ごとに特色ある流派も見られ、南部では山の幸を中心とした料理が豊富であるのに対し、長江沿いでは川魚や甲殻類を使った繊細な味わいの料理が展開されます。これらの地方的バリエーションもまた、安徽料理の奥深さと魅力を高めています。
安徽料理の地域性
安徽料理の地域性は主に三つに分けられます。
徽州料理
安徽料理発祥の地とされています。塩味が利いていて味が濃く、比較的油を多く使い、とろみを付けてこってりした料理が多いです。
沿江料理
省内では比較的甘い味付けで知られています。魚と米の土地として名高いため、川魚や鶏肉を使った料理が人気です。
沿淮料理
古来より、豊かな風味と長く続く香りの豊かさで有名な料理です。唐辛子やコリアンダー、醤油を多用する辛く濃厚な味の料理も食べられています。
安徽省の料理一覧(全1皿)
チョウケツギョ(臭鱖魚)
安徽省黄山市の名物料理で、塩漬けにした鱖魚(ケツギョ)を煮た魚料理。「臭」という名前の通り、発酵と塩漬けをしたケツギョは独特な匂いを持つ。
安徽省の飲料一覧(全1杯)
中国茶(中国茶)
主に緑茶・青茶・紅茶・白茶・黄茶・黒茶の6大分類に分けられる、世界最古の茶文化を持つ飲料。地域ごとに風味が異なり、世界的な評価も高い。
安徽料理の食材一覧
安徽料理によく用いられる食材の一覧です。
唐辛子
熱帯地域を原産とする果実で、主に料理に辛味を加えるために使われる。辛味成分のカプサイシンが特徴で、食欲を刺激し代謝を促進する効果がある。
日本国内の安徽料理レストラン
日本に安徽料理レストランはありません。(2025年4月現在)
もし「安徽料理レストラン知ってます!」「安徽料理を提供しています!」という方がいたら、サイト問い合わせフォームよりお知らせ下さい。
参考文献
書籍
・エイ出版社, 『中華料理の基礎知識』 , エイ出版社, 2016/2/1, p40-41


