カオソーイ(ข้าวซอย)とは、カレー風味のスープにココナッツミルクのコクが加わった、タイ北部で親しまれている麺料理です。
カオソーイの概要
名前の由来:生地をシート状に伸ばし、薄く平らな麺に切ることから
「カオ」はタイ語で米 + 「ソーイ」はタイ語で「細く伸ばす」
カオソーイは、タイ北部で親しまれているココナッツミルクベースのカレー麺です。特徴的なのは、スープに入った柔らかい麺と、トッピングとして載せられるカリカリに揚げた卵麺の二重構造。ココナッツミルクのコクとスパイスの効いたカレー風味のスープが印象的な麺料理です。
カレーの風味とココナッツの甘みが調和し日本人の口にも合いやすく、近年では海外のタイ料理店でも人気のメニューとなっています。
カオソーイの歴史

次にカオソーイの起源に迫ってみましょう。
カオソーイの起源は、中国雲南省のムスリム系民族「回族(ホイ族)」が、交易のためにタイ北部に移住した際に伝えた麺料理がルーツとされています。彼らがミャンマーとラオスを超えてタイにやって来た際、タイの食文化と融合し、19世紀頃に現在のカレー風味のカオソーイが誕生しました。そのため、この料理は元々「ก๋วยเตี๋ยวฮ่อ」(クイッティアオ・ホー=回族風の米麺料理)と呼ばれていました。
特に、タイのチェンマイを中心に広まり、現在ではタイ北部の名物料理として観光客にも人気があります。
カオソーイの主な材料
カオソーイの主な材料は以下の通りです。
カオソーイのレシピ
以下はタイのサイトで紹介されていた、カオソーイのレシピです。
カオソーイ
Ingredients
- 500 ml ココナッツミルク
- 100 g カオソーイ用ペースト
- 3 本 骨付きの鶏もも肉
- 3 大さじ ナンプラー
- 1.5 大さじ ココナッツシュガー
- 2 小さじ 塩
- 100 g カオソーイの麺
- 1 大さじ プリックパット
- 適量 赤玉ねぎのスライス
- 適量 パクチー
- 適量 パッカードーン
Instructions
- 大きな鍋またはフライパンを熱しココナッツミルクをしばらく煮ます。続いてカオソーイ用ペーストを加え、その後、ココナッツミルクが分離して油が浮くまで煮込みます。
- 骨付きの鶏もも肉を加え、ココナッツミルクと一緒に炒めます。次にナンプラー、ココナッツシュガー、塩を加えます。鶏肉が柔らかくなるまで、約30〜40分間煮続けます。
- カオソーイの麺を、まず沸騰したお湯で柔らかくなるまで8分程茹でます。茹でたカオソーイの麺を2つかみ分ほど取り分けて乾かした後、熱したパーム油適量で揚げます。しばらく揚げてカリカリにしたら、取り出しておきます。
- 茹で上がったカオソーイ麺をお椀に盛り、カオソーイスープをかけて、鶏肉をその上に飾ります。揚げたカオソーイ麺、プリックパット、スライスした赤玉ねぎとパクチーとパッカードーンを添え完成。
カオソーイのバリエーション
以下はタイのカオソーイのバリエーションです。
カオソーイ・ガイ(ข้าวซอยไก่)
タイで食べられる主流なカオソーイは鶏もも肉を用いたもの。骨付きのドラムスティック状を使用するお店もある。
カオソーイ・ヌア(ข้าวซอยเนื้อ)
豚肉のカオソーイよりは見かけることがある、少し豪華なカオソーイ。生産コストが上がるため鶏肉のカオソーイより値段が高め。牛すね肉などが使われる。
カオソーイ・ムー(ข้าวซอยหมู)
元々はイスラム教徒の料理だったため、鶏肉や牛肉が主流だったが、近年は豚肉を使用したカオソーイを見られるようになってきている。
カオソーイ・グン(ข้าวซอยกุ้ง)
見かけたらレアなエビのカオソーイ。えび天をのせたもの、ロブスターを使ったものなどもあり、お肉が苦手な人でも食べられる豪華な見た目のカオソーイ。
カオソーイ・ナムサイ(ข้าวซอยน้ำใส)
ココナッツミルクが入っていないカオソーイ。元々一般的だったのはこちらのスタイルだとされている。スパイスが効いた澄んだスープが特徴で、普通のものよりヘルシー。
以下は地域ごとのバリエーションです。
チェンマイ風カオソーイ(ข้าวซอยแบบเชียงใหม่)
ココナッツミルク入りの濃厚なスープ、柔らかい卵麺+揚げた卵麺の組み合わせが特徴。中華風の卵麺が使われる。
チェンライ風カオソーイ(ข้าวซอยแบบเชียงราย)
チェンマイ風よりもココナッツミルクの量が少なく、スープはよりあっさり。チェンマイ風と同じく柔らかい卵麺+揚げた卵麺の組み合わせが特徴。
ラムパーン風カオソーイ(ข้าวซอยแบบลำปาง)
他のスタイルよりも雲南系の影響を強く受けたレシピ。ブラックカルダモンを使っていることが最大の特徴で、生姜やコリアンダーシードも用いられスパイシーな味わい。
カオソーイに似た他国の料理
オンノ・カウスェー(အုန်းနို့ခေါက်ဆွဲ)
魚醤で味付けしたココナッツミルクのスープの中に小麦麺とカレーで味付けした鶏肉を入れた麺料理。ビルマ料理を代表する料理の一つ。
同名の別料理
ラオス風カオソーイ(ເຂົ້າສອຍ)
ラオス北部で食べられているトマトベーススープの麺料理。柔らかい米麺に豚ひき肉やハーブがのっている、まろやかな味わいの料理。
カオソーイの豆知識
カオソーイとパンおじさん
カオソーイに最初ココナッツミルクを使ったのは「パンおじさん」だとされています。第二次世界大戦の頃、雲南省やホイ族の中国人がランパーン県に強制移住させられたため、パンおじさんは店を閉めた中国人のオーナーからカオソーイのレシピを受け継ぐことになりました。
パンおじさんはチェンマイ出身でムスリムでもなかったため、カオソーイのレシピをタイ人向きに調整。スープにココナッツミルクを使い、揚げた豚肉をのせるようになりました。結果おじさんの店は大繁盛。カオソーイはココナッツミルクを使うのがスタンダードとなりました。
カオソーイを試すなら
カオソーイは楽天・Amazonでカオソーイの素が売られており、気軽に試してみることができます。
また、日本にあるタイ料理屋さんでもカオソーイを食べることが可能です!




